NA8 パワーウインドウ修理
ぶちっと言う音とともに、上げようとした窓が落ちた。動きが悪かったのは知っていたが、こんな梅雨の時期に壊れなくても良いじゃないか。
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取り敢えずは応急措置で窓を閉めた状態で固定する事にする。ネットで調べるとロードスターでこう言う応急措置は珍しくないらしい(笑)窓ガラスのレールは2つあり、モーター側(前)とドア側(後)の二つ。ここを少し長めのタイラップで固定するとクローズの状態でテンションを掛ける事が出来ます。
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でも、いつまでもこのままにしておけないでしょ!と言うのは、先日真夏日か?と言う気温になった、はだし天国サーキットでドリフトした時に外気を導入できなくて身をもって「こりゃあかん」と悟ったので、2,3年ぶりの半日ドリフトで筋肉痛なところを鞭打って修理する事にしたのでした。
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症状としては、モーターはぎりぎり生きてるけど、ワイヤーが切れた感じです。錆びてテンションが掛かって切れた、と言う感じ。バイクのスロットルケーブルみたいな仕組みですね。
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今回は、ドア内部に水が浸入する事を前提に考えられたマルハモータースの対策品の「パワーウインドウレギュレーター」を購入しました。純正の設計は90年代前半のものなので色々と時代遅れ。そんなところまでリスペクトする気質の人間ではございません(笑)
特に、アップ側とダウン側で巻き数を変える?とかの面倒な仕組みはご勘弁。もっと別の所にリソースを使いたいのですよ。よってマルハの対策品一択となったのでした。
取り合えずお亡くなりになったゴミのレギュレーターを撤去します。ウインドウを抜き取らないといけないので、ストッパーを2か所外します。
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窓ガラスとレギュレーターのレールは3つのタッピングビスで固定されているので、これも外してしまいます。ストッパーとタッピングビス(×3つ)が外れれば、上に窓ガラスを引き抜くことが出来ます。
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さっき後ろ側のレールのなかで砕けていたガイドローラーを新品に交換します。ここはトルクスねじになっているので、「諦めて買ってください」(笑)でも、こんなDIYする人の工具箱にはデフォルトで入っているでしょう。ガイドローラーはモノタロウで300円くらいです。こんな修理でもしない限り替えないので買っておきましょう。
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ドア側には10㎜のナットで固定する事になります。純正だと14㎜ですね。ドアのスピーカーの穴から入れる前に、固定ナットを外しておきます。モーターの防水カプラーも接続しておくと良いです。
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純正モーターと異なり、対策改良品の固定位置は2つ。説明書が付属するので間違わない様に。まあ、間違えた位置は無理があると思うのであんまり間違わないと思う。
下の写真は純正モーター。左上だけが共通。右上は使わない。下側は純正で使っていた穴の隣を使う。(説明書に書いてあります)
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ここから入れます。ガイドレールを黒いレールと内側の壁の間を通しながら後ろ側に通していく感じ。ドアの上側からは入れられません。中央の大きな穴から入れても、今度はモーターが黒いレールと内側の壁の間を通らないので注意。
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全部入ったら、モーターを仮止めしよう。さっき説明したように純正と共通する穴位置は上の穴だけ。後でウインドウを上下させてみてよい位置に来たら本締めする。
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レールの下側も同様。ここには載せていないけど、後ろ側のドア側のレールの内側はグリースを塗り直します。こっちも仮止め。グリースについては僕は塗りすぎて撤去に困ったので、そこそこで良いぞ。
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後ろ側のガイドレールにさっき取り付けた新品のガイドローラーを入れて窓ガラスを中央くらいまで下げて入れていきましょう。ブラケットの穴と合う所までです。
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窓ガラスをレールに沿って入れていくと、丁度ねじ止めできる位置にブラケットが最初から来ている。ここら辺が、日本のロードスター専門店の細やかな心遣いを感じる・・・・ドライバーとメカニックを兼務するドリフターには心にぐっと来る瞬間です。
カプラーを先に刺して置け、と言うのはこの事です。防水コネクターになっていて結構硬いので、外にあるうちに刺しておくのが吉です。僕は苦労しました。
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ここまで来たらあとは配線を繋いで復帰するだけ。動作確認の前に、ウインドウのストッパーを付けるのを忘れずに!!
ちなみに今回の修理で、ウインドウが動かなくなって困ったちゃんになってしまった事を近隣の方々に白状する、と言うプレイを何回かしました(笑)
今まで、3万円の車とか買いましたが、「窓が閉まらなくなった」なんてイベントを発生させた車はロードスターだけです(笑)割とまともな価格で買って来たにも関わらず、楽しませてくれるにくいやつです。
マルハのウインドウレギュレータは最強ですね!!動きが全然違ってパワフルです。人間がパワーアシストしなくても窓が締まります(あ、普通か)
今度は運転席側も交換したいなー