アンダーLED(アンダーネオン)の取り付け方②(ジャッキアップと4輪全部リジッドラック支持方法)

前回で必要な材料と道具は揃えましたね。

今回は取り付け場所の選定です。これはご自分の車次第なのでジャッキアップしてリジッドラックを掛け、下からじっくり観察してもらうしかないですね。

一般的な車の4輪ジャッキアップ+リジッドラック支持方法については、最近までドリフトで乗っていたNB型ロードスターを例に取って説明します。

  1. 4輪をスロープに乗り上げる(ローダウン車の場合)*スロープの安価な作り方は別途紹介します。
  2. フロント側のジャッキポイントにフロアジャッキを掛けて、リジッドラックの一番低い高さが掛かる様に上げる。
  3. リジッドラックに掛ける *リジッドラックの掛ける位置は車によりますので、同車種の方の情報を参考にして下さい。
  4. リヤ側に回って、フロアジャッキをデフに掛けて上げる(FR車の場合)FF車はリヤ側の中央にジャッキポイントがありますので、調べてから実施してください。
  5. やはり一番低い位置でリジッドラックを掛ける
  6. フロントに回り、リジッドラックの高さを一段階上げた位置で固定できる様、フロアジャッキで持ち上げる・・・
  7. この要領で一段階ずつ上げて行きます。
4輪すべてで乗り上げ

なお、ローダウンしていなくてフロントのジャッキアップ状態でリヤもジャッキがデフまで差し込める場合はフロントだけスロープに乗り上げればOKです。

*特にスロープには十分に乗り上げておく事です。ジャッキは弧を描いて上昇するので、前側に車を引っ張る力が働きます。

ジャッキポイントからずれない様、フロントのジャッキアップ中にフロントタイヤが地面から離れた時点でサイドブレーキを解除する必要があります。

この際にリヤ側のタイヤがスロープから落ちそうな位置にあってはいけません。多少動いてもOKな真ん中位に乗り上げましょう。

乗り上げ位置のイメージです。真ん中位を狙いましょう。
スロープは2×4材をカットしたものです。自分の車に合った長さをチョイスしてください。
NBロードスター(14インチ)では50~60㎝程度で作っています。
2つ用意しておくと、ドリフト走行会に行ったときに簡単にタイヤ交換出来ます。
既製品よりかさばらず、400円で4つくらいは作れます。
長持ちさせたい場合はニス等を塗ると良いかもです。僕は余った缶スプレーの塗料ですので青かったり、黒かったりとまちまちです(笑)ここは勤務先に近いアパートですが、実家に13年物のスロープも健在です(笑)
4輪が浮いた状態です。フロント側を持ち上げて水平に持ってきます。

これで車体下側の調査準備が整いました。汚れても良い服装で地面を転げまわりつつ、前後左右のLEDが取り付けられそうな所を探しましょう。地面に寝転がる準備はOK?大丈夫、恥ずかしくないです。慣れます。

心の準備が出来たら、ジョイントマット等を敷いて(整備用として割り切って下さい)転がる様にすると良いです。本当に痛くないし、服も破れなくなるのでお勧めです。

取付位置の決め方として・・・

外から直接光源が見えない事(法規制?):見えない方が見栄えが良いと言う事もあります。一応無用な灯火ではありますのでここは押さえておきましょう。

ジャッキポイントを避ける:フロアジャッキしか使わない方も、何かのタイミングでパンタジャッキを使う事はあると考えて良いです。(パンク修理やチェーン取り付け等)

リヤ側はマフラーを避ける必要がある :マフラーのサイズによってはマフラーの上に十分がスペースが無い事もあります。取り付け方法を切り分けて対処しましょう。また、配線はトランク中央に大体ある、水抜き穴のプラグ(ゴム又は樹脂製)に穴を開けて引き込むのが一般的です。(アンダーLED界と言う狭い業界では・・・)

  1. ブラケットを作製する方法:アルミの板(フラットバーと言います)を買って来て、これにLEDを貼り付けて位置をずらす方法です。バンパー下に貼り付けられない場合はこの方法が光源も見えなくて良いです。テープLEDの幅でサイズを決めると良いでしょう。ホームセンターが近くにある方はそちらで買った方が安いです。
  2. 直接バンパー下に貼り付ける方法:手間はかからないのですが、光源が見えて粒粒感が残るので、今はやらないですねー。でも最初はこの方法でやってました。雪道を走ると剥がれたりしてました。
このRV系の軽自動車は元々マフラーが細くて距離が取りやすいのでブラケットの曲げは少なめです。手曲げが自在に出来るよう、1.5㎜厚から厚くても2㎜位で良いでしょう。日常的に深い雪をアタックするぜ!と言う方は・・・うーんLED何か付けるカテゴリの方ではない様な・・(笑)なるべく上に取り付けてブラケットも強度重視で作る?かな
ちょっと小技です。リヤ側は中央の水抜き穴から入れやすい様、LEDテープを分割して中央に配線をまとめています。時間が限られている時は配線を一度折り返しても良いでしょう。
両面テープは外れる事があるので、タイラップかアルミの針金などでツイストしておくと安心です。

④フロントはバンパーと一緒に外すか、車体側に残すか良く考えましょう。バンパーの脱着で考えるなら下記の様にすると良いでしょう。

  1. ドリフト走行会ではバンパーを外して走行する → 車体側(コアサポート下等)がお勧め
  2. バンパーは滅多に外さない、尚且つ時間が無い時→ バンパー又はリップへ取り付け。

いずれもメンテナンスの時に外しやすい様、コネクタギボシを使う。水がかかったり、取付位置によっては雪にぶつかったりと、LEDテープは品質のわりに過酷な環境にさらされます。交換しやすい様にしておくと良いでしょう。

予算に余裕があるのであれば、こちらが良いでしょう。右側の1本線タイプのコネクタはニチフから同等品が安く買えるようです。
ギボシは100本単位で買うとかなりコスパが良いので、僕はこちらを使う事が多いです。

牽引フックを使う事も考慮したうえで取り付け場所を決めましょう。

牽引フックへのアクセスカバーの前を通さない様にします。
よって、リップスポイラーの取付ボルトから吊り下げる形のブラケットにする必要がある訳です。
車種例)テリオスキッド エアロダウンカスタム 
左側:ここもM6ボルトがあるので利用します。そして、よーく見るとこちらの牽引フックへはアクセスが想定されていない事が分かります。(アクセス用の蓋が無い)
フロント側のLEDブラケット:リップスポイラーは左右2か所がM6でねじ止めされているので、下側はφ6.5の穴を開けて共締め、ブラケットとL字アングルの接合はφ4の穴を開けてリベット止めしました。M4~M6位のボルトナット止めでもOKです。*リベットにしたのは単にM4のボルトナットを探すのがめんどかっただけです(笑)

上記図面の様に下側を照射しつつ、リップスポイラー取り付け穴(M6)で共締め、今回は車高の高いテリオスキッドなのでブラケットをL字アングル(アルミ)で作る事で タイヤハウスからも見えない様にします。

アルミのフラットバーやL字アングルはネットで大量に買わないと安くはならないので、ホームセンターで買う方が安いです。因みに曲げてステーを作るのが大変楽なのでフラットバーはお気に入りでストックしています。

フラットバーの加工はプラハンと万力があれば大丈夫。ホームセンターにも台湾製とかがかなり出回っていて安いので、アマゾンで買うより安かったりします。(昔買ったやつより使いやすそうな万力があった)

挟んでプラハンでこんこんと叩いて曲げるだけです。あまり強度の要らないブラケットとかステーを作るのに重宝します。

結構色々作る事が出来ます。ホームセンターで買える、穴開きのM6ボルト対応の汎用曲げステーも便利で良く使いましたが、こっちの方が自由度は高いですね。

⑤左右:モノコックフレームの普通の車であれば、サイドシル下のジャッキポイントの耳の部分には貼らない様にします。ジャッキでLEDテープが潰される為です。

これを避ける為、可能な限りアルミフラットバーかアングルなど、自分の車に向いている素材にLEDテープを取り付けた形でジャッキの可動範囲を避けつつ施工するのが良いです。

↓軽RV車なので、かなりサイドシルのジャッキポイントは上にあります。見た目車高が下がっているように見せかける為、メーカーが巨大なサイドスカートを履かせているので取り付け用のブラケットに共締めする作戦です。

テリオスキッドののエアロダウンカスタムはサイドスカートがでっかいので、M65つ位で固定されています。
このうち、4つ位を固定に使いました。

テリオスキッド エアロダウンカスタムに使いたい方は参考として下さい。適当に測ったので間違いがある可能性もあります。

ブラケットは直角に曲げている図面になっていますが、ブラケットは薄めの板にしてある程度曲げられると照射角を変えられて良いかもです。

コメントする