SR400 パフォーマンスダンパー取付

振動をなるべく抑えたい、とのご要望から

  1. 耐震ゲルグリップ
  2. バーウェイト&バーエンド

の取付を進めていたところ、YAMAHAから純正で耐震部品が出ていると言う情報を得たので動画などでチェックしてみると、お値段はそれなりなので(25000~30000)結構意見が分かれていた。

  1. 買えない人、買う為の貯金が出来ない人⇒あんなエンジン取付ボルトの間に挟むものだけで効くわけないんだ!(童話「酸っぱい葡萄」)
  2. 買える人で取り付けた人⇒確かに効く!取り付けて良かった

うーむ。まあ「〇っとイナズマ」とか「貼るだけでエンジンパワーが上がる!」何て言うオカルトものを作っている5流メーカーではなく、YAMAHAが純正で出している以上、信頼に足りますね。

何としても振動を抑えたいとのご要望なので、取付する事に。SR400は息子さんが海外留学している間に調子維持のために乗っていて欲しいとの事なので、最初から振動を求めて買った訳では無いので、仕方ないと思います。

大変だったのは、エンジンガードが付いていて、このボルトのねじ山がほとんど死んでいた事。一度左側に転倒しているので、緩んだエンジンガードが振動でねじ山を削り続けて成形されていた模様。

パフォーマンスダンパーのキットにはブラケットの厚みを加味した設計のボルト長のものが同梱されているのでエンジンガードの取付の適正化も出来ました。

>>>エンジンガードが付いていてもパフォーマンスダンパーは取付できます!!

スプロケカバー(社外)の油の飛散具合から純正カバー戻しを依頼されたので、中古をゲットし軽く磨いて仕上げ。鏡面仕上げはご本人の楽しみに取っておきましょう。

早速効果を確かめるために20㎞程離れた湖へ。全然違う。純正は攻撃的なほどの振動だったけど、普通に乗れる。これならある程度長距離も耐えられるはず。

振動が良いんだ!!と言う人もいるのでそれは否定しません。ただ、以前にV型2気筒と直列4気筒のバイクで九州から北海道最北端まで自走しました(フェリーは青森⇔北海道間だけ)が、特に振動で感覚が無くなる様な事は無く走り切りました。(とても振動の少ないバイク)

これがSRだったら、より多くの日数が必要だったと思います。(多分振動から回復させる為の休憩時間が、普通のバイクよりも必要)片道2500㎞となるので、あの振動だと僕は無理ですねー。

その他に行った振動対策は、元々付いていた薄めのグリップを耐震ゲルグリップへ変更した事と、非常に軽量なグリップエンドをバー内部のウェイト付きのものに変更した事ですね。

これだけでも結構効きます。まあ、欲を言えばバーエンドウェイトもACTIVE等の有名メーカーのものにできれば良かったのですが、今回は予算の都合で多少妥協しました。

以上で何とか仕事が終わった平日の夜間をメインとして、耐震加工は終了しました。その後、広島までの往復200㎞程のツーリングを一緒にしましたが、振動で手が痺れる事も無く快適に走れたそうです。

効果が確実に分かるパーツなので、お金を貯めて取り付けるのは十分にありです。ただ、それなりに工具は必要です。

  1. ソケット類
  2. ブレーカーバー
  3. トルクレンチ
  4. 6角のソケット類

トルク管理が必要な六角で締め付ける部分が多数あります。トルクレンチが無いとダメです。ボルト1本で回転を抑え込むような構造になるので、トルク管理していない場合はここが緩むと何の効果も無くなるでしょう。

あと、なんか取付時間が1時間以内(確か10数分だったような)の表示がありますが、絶対無理です(笑)