北海道ツーリング2019の記憶 準備編①
2018年と2019年の夏、北海道ツーリングに行けました。次はいつ行けるのか、立ち寄ったお店、時間の都合で寄れなかったお店、温泉は次に行ったときにあるか?気になりますが、いつか自由にバイクで旅が出来る日が来る事を祈って、とりあえず2019年の北海道ツーリング記録を残しておきます。
まずはマシンの選定です(2018年はゼルビスで行った)
2018年はゼルビスで北海道ツーリングに行きました。北九州→北海道宗谷岬を自走で走り切ったものの、やはり高速で沢山荷物を積んだゼルビスは120巡行は辛い・・・制限速度の80~100で走りたいのですが、走行車線を走っていても一般車に煽られる訳ですね(笑)
当時(2018年)はまだ煽り運転の厳罰化が施行されていなかった事もあり、4輪車が2輪車に幅寄せしたり煽ったりするのは日常でした。(コロナでツーリング出来ないこの2020年6月に厳罰化が施行されるとは皮肉なものです)
ただ、120位で巡行出来れば、通常は煽り運転の犯行とは無縁なグレーゾーンのドライバーも大人しく後ろをついて来る訳です。ストレスに弱い彼らの脳を刺激してはなりません。(笑)
2018年の8月のツーリングから帰ってきた僕は、安全の為に1000㏄位のバイクを長距離ツーリング用として購入する事としました。2016年位から袖ケ浦サーキット等で開催されるウイリーの練習会に参加していた事もあり、ネイキッドを選ぶ事としました。
大阪から買ってきたZ1000 事故車(笑)
どうですか、お客さん!綺麗な(に見える)バイクでしょう!20万円後半で大阪から買って来てしまったZ1000 2003年式です。
オークション画面では大変綺麗だったこの車両、実はかなりの事故車でテールカウルはバキバキ補修(写してなかった左側)、メーターもケース裏側と取り付けブラケットが折れて接着剤で付けてあると言うヤバさ。メーターの付け根が割れている事故と言うと、トラックの後部に突っ込んだとか致命的なものである可能性も・・・
でもそのお陰か、フロント周りはかなり程度の良い部品に換わっていた。ライダーがどうなったか、はあんまり考えないでおこう。
メーター取り付け部の修理
グラグラのメーターを分解しますよ、と内部と液晶は無傷でした。ブラケットだけ代用品を作れば良い感じです。
車体側の取付穴に刺さるようにM8ボルトを代用品として使いました。何でこんな改造をせにゃならんのだ(笑)車体側にもナットで固定することにしました。
御覧の様に、メーターへの配線カプラも削れて上部が無くなっています。配線までは削れなかったのが不幸中の幸い。(ライダーがどうなったかは考えない)こ、こんな車体なら10万で売ってくれ・・・業界の闇は深い・・・
長距離走行仕様に改造 ハンドル回り
セパハンで長距離?辛いと思いきや、タンクにおなかを乗せると意外に楽だったりします。カタナ400で静岡県裾野市⇔宮崎県往復 フェリー使用なし完全自走で往復した僕が言うのだから間違いない(笑)*片道1266㎞
だが、最も腕と肩と腰の筋肉を傷めつけるのは、中途半端なアップハンドルです。セパハンよりは高めのアップハンドルに交換したVFR800の辛さはMAXでした。苦行でしたねー。
伏せられる角度までは体を倒せず、かと言って楽な姿勢まで起こす事も出来ず、一番辛い姿勢となります。買ってきたままの純正セミアップハンドル状態のZ1000はこの状態でした。(あくまでもライダーの体格との相関で決まります)
一番疲れず、長距離を平気で楽しく走れるのは、ハンドルを握った時に背筋が直立する、人間の一番自然な姿勢が取れるハンドルポジションです。柔道を11年ほど修行しましたが、やはり自然体が一番です。その位置にハンドルを持って来たゼルビスでは宗谷岬まで片道2500㎞程走りましたが、筋肉痛は一切無しです。
楽の秘密は以下の様になります。
- アップライトポジション
- ハイスロットル(操作角度を抑える目的)
- イージークラッチ(クラッチ操作を小さい力で行える様にする)
- スロットルフラップ(手首の捻り動作ではなく腕で自然とスロットル操作をしている形にする)
長時間の操作を最小限の筋肉負荷で行う様にバイクを仕上げるのが基本です。
ゼルビスと同じように僕の腕の長さに合わせたハンドルポジションを作れば同じ様に筋肉痛ゼロの北海道自走往復ツーリングが出来そうです。
ハンドルポジションを変更するには
ちなみに、バイクのハンドル位置を調整する場合、ちょっとだけのアップ(20㎜位)であればスペーサーの追加だけで行けます。一度バイクに跨って一番楽な姿勢で手を前に出し、現在のハンドルポジションから何㎜アップ、バックが必要か測定してから必要なパーツを考えます。
必要な作業は
- スロットルケーブル延長品へ交換
- ブレーキホース延長品へ交換
- チョークケーブル延長品へ交換(取り回しだけで交換不要な場合もある)
- 配線の延長加工
となりますので、ヘッドライトASSY、ハンドル、タンクを外さないと大抵のバイクは交換出来ません。整備マニュアルを持っていない場合は細かく写真を撮って進めることです。
で、ここまでやるなら同時に進めておきたい作業があります。それは
- ブレーキマスターの交換(どうせホースもロングに交換するので)
- ハイスロへの交換(どうせスロットルケーブルを交換するので)
- ハンドルスイッチ(右)の交換(スロットル一体型スイッチの場合はスペースが足りなくなるので
- クラッチを操作力が軽いものへ交換(どうせケーブルをロングに交換するので)
燃料タンクの脱着にはガソリン抜きが必要です。手持ちのバイクか車に移してしまいましょう。(この時はゼルビスに移しました)
ハンドルスペーサーとアップハンドルを仮設置して、このポジションで良いか確かめた後、作業に移ります。
マスターも取り外します。ブレーキフルードが塗装にこぼれてしまった場合は水で洗い流してください。(塗装が溶けます)
油圧クラッチの場合は良くわかりませんが、ワイヤーの場合はクラッチ操作が楽になるパーツが出てます。数限りなくギアチェンジするので交換しておきましょう。
Z1000の純正ハンドルホルダーはㇵの字型をした個性的な(変な)デザインですが、裏のナットを緩める事で平行に調整する事が出来ます。*締め忘れない様に
ブレーキレバーを交換したくてもマスターとレバーが一体式なので社外品が使えません。そこでマスターシリンダーも社外にしてしまいます。
チョークケーブルは取り回し変更でOKでした。・・・これ、インジェクションなんだけど・・・?車と違ってISCV(アイドルスロットルコントロールバルブ)があるわけではないので、必要なのかも。
用意したアップハンドルが、想像以上にショボい出来で、高さも純正並みしかなかったので、この日はここまで。